運営委員長 ご挨拶

 オハイオ西部日本語学校(補習校)の運営委員会を代表致しましてご挨拶申し上げます。
 本校は1998年に日本語補習校として開校、2004年には現在の歴史ある校舎に移転し、世界でも希少な自前の校舎を持つ日本語補習校として運営をされて参りました。
 通学されている子供達は、月曜日から金曜日はアメリカの授業を受け英語を使う生活を送り、土曜日は補習校で日本の教科書で日本語を使いながら授業を受ける生活を送っております。また日本の学校と同様に運動会や文化祭、その他イベントを行いながら日本の文化にも触れるイベントも多数行われております。
この両国の学習をする機会を得た特別な子供達は無限の可能性を持っており、たくましく心豊かな国際人として今後世界において輝いていただくため、運営委員一同は、保護者、教員、職員と協力し合いながら子供達のサポート役として更なる努力をして参ります。
 本校の日々の運営にあたり、日本国領事館をはじめ、保護者の皆様、各コミュニティの多くの方々からご協力をいただいております。この場をお借りして心より感謝申し上げますとともに、今後の子供達のより良い学習環境構築のため、引き続きご支援、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

令和6年4月
藤木 浩史



校長 ご挨拶 

 こんにちは。
 2022年4月から文部科学省派遣校長として着任しました工藤勝昭と申します。
 本校は現地校に通学する主として日本人の子どもたちが、日本に帰国された際に、日本の学校生活へスムーズに適応できるよう、土曜日という限られた時間の中で、日本の学校教育の基礎的・基本的な知識・技能、および日本の学校文化を日本語によって学習する補習授業校です。小学部・中学部・高等部を設置しており、ここ数年の児童・生徒数は100名前後で推移しています。本校は「明るく楽しい補習校」を学校目標に掲げ、子どもたち一人ひとりの個性や能力のさらなる伸長を目指して、保護者・運営委員・教職員が協同してアットホームな教育活動に取り組んでいます。また、本校の大きな特徴は世界で唯一「自前校舎」であるということで、教室や体育館をはじめ、施設・設備の利用が自由にできます。このため、コロナ禍の中でも自前校舎の利点を活かしながら教育活動を途切れさせることなく展開できています。さらには、図書室も充実しており、子どもたちの利用が多く、教科の学習や日本語の習得に大きな効果が期待できます。
 一昨年度からのコロナ禍の影響で、これまで普通に実施してきた学校行事のほとんどが中止になったり、WEBでの開催に変更になったりしていますが、今年度からはできる限りの対面授業と学校行事を実施していきたいと考えております。そのためにも、コロナ感染症の予防にはこれまで通り、保護者および運営委員会のご協力をお願いしてまいります。
 平日は現地校で学び、土曜日は本校に通う子どもたちは大変な努力をしています。また、そんなお子さんを支えている保護者の皆様のご苦労も如何ばかりかと拝察いたします。一方、このように海外で学ことはだれにでもできる経験ではありません。この海外で学ぶ機会をどのようにとらえ、理解し、行動していくかによってそれぞれの将来は大きく違ったものになるでしょう。
 私たち教職員は、この出会いを大切に考え、皆様とともに、将来世界を支えるグローバルな人材と成り得る本校の子どもたちの大きな飛躍に向かって、職務に全力で励んでいく所存です。


2022年4月
オハイオ西部日本語学校(補習校)
校長  工藤 勝昭